FX取引の利益がなくても確定申告する必要はある?

銀行に預けているだけではお金は増えない今の時代、小遣い稼ぎ方法としてFx取引をやっているサラリーマン・主婦達も多いのではないでしょうか。Fxというのは外国為替証拠金取引の英語の頭文字を取ったもの、外国通貨を売買することによる為替差益を目指すのです。

こうして得られた利益は、先物取引に係る雑所得等に該当するため所得税と復興特別所得税・住民税が課税されます。それらを合わせて計算した結果、一律20.315パーセントとなるのです。

たとえプチ稼ぎ以上に稼いでも、その課税額はやはり20.315パーセント、それはありがたいものの、逆に利益が無くとも、損したとしても確定申告をせねばならないのです。損しかしていないからと確定申告をしないでいれば、法に違反し余計に税金を納めなければならなくなる可能性があるため、気をつけましょう。

それに、損失を抱えて申告した場合には繰越控除が適応するため、後々のためにもお得なのです。

ちなみに、雑所得の中にはサラリーマンしながら漫画を描いて原稿料をもらった場合の報酬なども含まれます。Fxの利益もまた副業収入と同じ扱いとなり、自身で確定申告して納めなければなりません。

国内で外貨取引する際に消費税を円換算するには?

以前は無理でしたが、外為法改正の今は、国内で外貨建て取引をすることが特に問題なしとなりました。

そうなると難しいのが消費税の取り扱いです。課税されるような商品を売買したり、サービスを提供したりといった際に外国の通貨で決済されるとします。そうなると、まずはいったん日本円に換算して消費税を計算するようにしましょう。

原則として、支払い対価を円換算するには、事業者が資産の譲渡などを行ったその日の通貨相場の仲値で換算するということになっています。
インターネットで調べれば今日のレートというのがすぐに分かるので参考にしてください。

ただ、継続適用を条件として、売上の対価については、その計上する日の電信売相場・仕入れは計上する日の電信買相場を適用することもできるのです。

高価な商品やサービスとなればなるほど、それに係る消費税の額も大きくなってきます。
そのため、きちんとした知識を持っておかないとせっかくの取引で損することになってしまうので注意しましょう。

ちなみに、為替差損益の場合は消費税のかかる取引に基づくものではないということから、消費税は非課税とされます。