初心者が引っかかる言葉「レバレッジ」

気をつけないと一気に損失を被るかも

FX初心者はレバレッジについてよく理解をしていないために大きな損失を出してしまう傾向があります。

レバレッジというのは、てこの原理のことであり、手持ちの資金よりもはるかに大きなお金を動かせることを意味します。
例えば、100万円を持っている人がレバレッジを20倍にして取引をすると、2000万円のお金を動かすことができます。一見するとこれはメリットであるとも考えられますが、落とし穴もあります

FX取引では、単純に考えると通貨の価値が上がるか下がるかの2択なので、50%の確率で勝てるということになります。しかし、実は売買のタイミングを自由に選べるので、購入した通貨の価値が下がったとしても、まだ負けは確定しません。その後しばらく待って、通貨の価値が上がったタイミングで決済をすることで、最終的には勝てる可能性が高くなっています。

ところが、レバレッジをかけていると損失が一定以上になったときにロスカットが起きてしまいます。ロスカットレベルの設定はFX業者によって異なっていますが、証拠金が50%を下回ったときにロスカットが起きることが多いようです。

ロスカットが起きると強制的に反対売買がされてしまうので、負けが確定します。

FX初心者はレバレッジをどう設定すべき?

FX初心者の人は、レバレッジを4倍くらいに設定するべきであるとサイトなどで紹介されていることが多いです。

レバレッジを4倍にしていれば、変動がそれほど大きくはないドル円取引ならロスカットが起きる可能性は低いです。

初心者の人は経験を積むためにロスカットをあえて体験してみるというのもありでしょう。100万円の資金を持っている人なら、1万円だけを証拠金に入金し、レバレッジを最大の25倍にしてハイレバレッジトレードというものを体験してみることでなにかつかめることがあるでしょう。レバレッジを高くしていても資金に余裕を持たせておけばそれほどのリスクはありません。

口座に多額の資金を入れておくということは避けるようにしましょう。口座に入れているお金は自動的に証拠金となるわけではありませんが、トレードをする金額によってはすべて証拠金となってしまう可能性があります。
証拠金の計算方法については早い段階で知っておきましょう。証拠金についてしっかりと理解をしていないと、知らず知らずのうちに口座に入れている資金が失われている可能性があります。

口座に入れるお金を少なめにしておくこと、レバレッジを低く設定しておくことなどがリスク対策となります。