FXのリスク「サヤ取り」とは?

利益とリスクが表裏一体

FXのサヤ取りを行う場合、長期運用になるためスワップポイントの大きな業者を利用します。

このときに2つの業者に口座を開設し、組み合わせて使うのが特徴になります。
FXで投資するときのリスクに円高や円安などの為替相場の変動があり、長期運用でスワップを積み重ねても相場の下落が大きすぎると帳消しになり、損失が出ることもあります。

しかし、サヤ取りでは同じ通貨の「買い」と「売り」の双方のポジションを持つので、一方で発生した相場変動による損失と同じ利益がもう一方で出るため打ち消し合い、双方のスワップの合計だけが残ります。
利益を大きくするためのポイントとして、「買い」と「売り」の合計が必ずプラスになり、これができるだけ大きくなる業者を組み合わせます。

サヤ取りのリスクとして、口座の資金管理を怠ると失敗します。
放置していると損失の出ている方でロスカットが起きてしまうので、利益が出ている口座から資金を移しましょう。

また、スワップも一部が打ち消し合うため、利益は小さくなります。これを増やすためにレバレッジを高くし過ぎてもロスカットが頻繁に発生してしまうので注意しましょう。

FXのリスク「スワップポイント」とは?

サヤ取りで重要な要素となるスワップポイントとは通貨間の金利差を表すもので、日を跨ぐたびにこのポイントを利息として得られます。

ただし、ポジションによってマイナスになることもあり、この場合は損失になります。

スワップポイントは単純に通貨間の金利差がそのまま適用されるものではなく、業者の努力による影響があります。
そのため業者間の開きが大きくなることがあり、「買い」のプラスが大きい業者と「売り」のマイナスが小さい業者を組み合わせると合計がプラスになるものがあります。

スワップポイントに関連するリスクとして、利用している通貨の金利変動の影響を受けるため、ポジションを持ったときはプラスであってもそのままプラスが継続するとは限らないことに注意しましょう。

また、スワップポイントが高くなる通貨の特性も把握して運用しなければなりません。
スワップポイントの高い通貨は新興国などのマイナー通貨であることが多くなります。これは為替相場の変動が大きくなる傾向があり、ある程度口座の資金に余裕を持たせておかなければロスカットが発生しやすくなります。

サヤ取りでは双方のポジションを同時に持つことが重要なので、ロスカットを起こさないようにしましょう。